こんばんは。
なんだか、すっかり平気な顔して、お休みしちゃったわ。覗きにいらしてくださってた方、ごめんなさいね。

一昨日、欝でしばらく職場を休んでいた人が、久しぶりに出勤してきたわ。まだ本調子じゃないようで、ちょっとつらそう。勤務時間を短くして、徐々に職場復帰する予定。今日は、明日から休みという気安さのせいか、ちょっと明るかったわ。いろいろ、大変よね、ほんと。
昨今、それが普通なのか、時代なのか、心の傷が体の不調になってあらわれてくる人たちが多いみたいね。
あたしの場合、ここ数年、わりといろいろあったわりには、なんだかんだ言って、不眠症どころか胃炎にすらなったことのないのよねぇ。先日、今まで一度しか胃薬を飲んだことがないって友達に言ったら、絶句されたわ。

でもね。
そんなあたしにも、実は、「これは心の病気かもよ」って思ったことが一度だけあったの!それが、その胃薬と関係があるのよ!
(って、意気揚々と言うなって)

大学生の頃だったかしら、一週間ほど、ヨーグルトと果物以外の食べ物が、食べられなくなったことがあったの。
それが、1〜2ヵ月おきに、何度かあって、
「もしかして? これはもしかして? やっぱり、もしかして心の病ってやつ?」
って思ったわ。
不謹慎を承知で言うけれど、「モノが食べられない」って、なんだかちょっとイイ、とあたしは思っていたの。
少なくとも、「インスタントラーメン一袋では足りずに、どうしてもライスを一膳食べずにはいられない」、よりはずっとイイ、そう思っていたのよ。
(あたしにとっては、あれはおやつか軽食)

だから、何度目かの「食べられない」のあと、あたしは、ちょっとした期待を込め、満を持して、お医者さんに、憧れの「食べられない女」ぶりをご披露したわ。

食べ物を前にすると、吐き気がするんです・・・
苦しくて手足が痺れて、気分が悪くなって・・・
(ここで、語尾を消して、一呼吸)
え?
いいえ、今まで、こういうことは・・・
(途方に暮れる)
前日何があるとか、特にそういうこともなくて
何度か、最近、続いて、どうしてだかわからなくて
(原因不明、それが大事)
なんだか、食べても、すぐ吐きそうになって、
それがこわくて、食べられないんです・・・
ええ、なんだか息苦しくて、手足が痺れて。
(これがポイント、と自分では思っているので、繰り返してみた)

お医者様、あたしの話を頷きながら、聞いてくれたわ。そして、そのうち一言。
「症状を聞くとねぇ、過呼吸症候群、なのかなあ」
耳慣れない名前に、若いあたしは興奮。
ええ、罰当たりでしょうとも。
健康な人間ほど、病気に憧れるものなのよ。
でもね、病弱な少女たるもの、病名を聞いて目を輝かしたりしてはいけないわ。ええ、そりゃあ、もちろん、しおらしくうなだれて聞いたわよ。
「緊張や、精神的なショックでなったりすることもある病気なんですけど」
いけない、いけないわ、と思いながら、ちょっと嬉しがってるおばかなあたし。
ところが、その先が沈黙の時間。
あたしは思わず、うなだれていた顔を上げて、先生の顔を見つめ、
「何か?」
と先を促したわ。
そうしたら、先生、あたしをじっと見て、一言。
「あなたは、どう見ても、そういうタイプじゃないしねぇ」

はぁ、今、なんと!?

ええ、もうこの一言は、心の中にはおさまりきらず、このまんま、思わず、口に出しちゃったわよ。
この時点でアウトだわね。

でもねぇ。あたし、この先生とは初対面よ?
っていうか、その病院自体、初めて行ったのよ。
たった数分の診察の間で、なんでそこまで言われなきゃいけないの。いいえ、大体、なんで、そこまで言えるのよ!
医者が、初診の患者を見た目で判断して、そんなこと言っていいの!?
あたしには、精神的な原因で体調を崩すことを想定することさえ、許されていないと!?
ええいっ、キリキリ説明せんかい!
思わず、先生にガンとばすあたし。

嗚呼、むしろ、そのあたしの様子を見て、先生は確信を強めたんでしょうね。
「だから、たぶん、過呼吸じゃないと思うんですよ。胃炎じゃないのかなあ。お薬出しておきますんで」
で、診察はおしまい。
あたしは、超強力な胃薬をもらって帰ったわ。
ええ、症状は治まったわよ、それっきり。

なんていうのかしら、こう。
離婚のショックで拒食症にとかさ、
職場の人間関係が原因で過呼吸にとかさ、
彼に恋焦がれて眠れないとかさ、
そういうの、ないのかしら。
いえ、いっそこうなったら、翌日の遠足が楽しみで眠れなかった、でもかまわないわよ!

あたしには、どうも、そういうドラマチックなものが足りない。

ああ、書いているうちに遅くなってしまったので、秘密はまた後日に・・・。


秋のドラマとのタイアップもあってか、最近再び、女性誌に年下男モノが流行ってるみたいね。
今日の帰りの電車の中で、そういう雑誌の吊り広告があったみたいなの。
つり革につかまって、本を読んでいるあたしの目の前から、女の声が
「27歳過ぎたら年下の男が流行りなんだって」
って言うのが聞こえたわ。
年下男を彼に持つ身としては、ちょっと聞き捨てならないじゃないの。耳ダンボ状態になるあたし。
もう一人、別の女の声が応えて曰く
「ああ、あの吊り広告?あたし、今朝も見た、あんなやつ」
「年下ってどう思う?」
「年下かぁ。あたし、年下だめ。絶対だめー」
「だよねー。やっぱり年下は子どもだもんねぇ」
「だいたい、27歳過ぎたらって、27までには結婚したいよねー」
「だよねー。最低ラインだよねぇ」
「そうそう、25くらいまでにはしたいなー」
折りしも、夜20時の郊外へ向かう電車のなか。
仕事帰りの、20代後半以降の女性は絶対乗ってるような電車のなかよ。
しかも、あんたたちの目の前に立っているのは、年下彼持ち、バツイチ、三十路女のこのあたし。
その目の前で、そんな会話をしてくれるなんて、ネタにしてくれと言わんばかりじゃないの。
なんて、勇気のある、というか向こう見ずな。
これで、彼女達がどんな女か、気にならなかったとしたら嘘よね。
コギャル?
まだ就活前の女子大生?
いかにもな腰掛OL(死語)?
あたし、思わず、目の前の本をずらして、前の席の女を見たの。
目に入ったのは、なんと。

紺色の帽子。

赤いランドセル。

ちょっと!
あんたたち小学生じゃないの!

思わず車内で、「年下は子どもだったって、あんたたちがまず子どもじゃないのさ!」って詰め寄りそうになっちゃったわよ。

そりゃ、年下に興味がないはずよねぇ。小学校の低学年か幼稚園生だもの。それは恋愛じゃないわよ。子守よ。

っていうか、小学生が25歳で結婚したいなんていうのね。ヤラレたわ。
あたしが小学生の頃なんて、そんなこと欠片も思ってなかったわ。あ、でも、一人えっちはすで(以下削除)。

いやしかし、マセガキがいるもんだ。

余談だけど、先日、彼宅に訪問したときに、彼の小さい頃の写真を見せてもらったのね。
昭和6X年と、アルバムの文字。
「あら、懐かしい、あたしが高校生の頃だわ、あの頃は友達の家で酒飲んだりして、馬鹿なことばっかりやってたわねぇ」
なんて感慨に耽りながらめくったページに映っていたのは、ランドセルをしょった少年・・・。

お義父さん、お義母さん、ほんとうにごめんなさい。
宣言!
今日は下品な惚気です。色ボケです。

久しぶりに、彼と外で2時間だけデートが実現したの!
ええ!行き先はもちろん、紳士淑女の社交場、愛と快楽の殿堂、連れ込み宿よ!

彼の傷に障るのがこわかったので、今日は、あたしが主導のサービスセックス。
これ、あたしの好きなメニューの1つなの。
まあ、とりたてて、どうという変わり技があるわけじゃないんだけど、とにかく、彼は動かない。最初から最後まで、全部やってあげるの。
普通のマッサージから始まって、ある程度ほぐれたら、洋服を脱がしてあげて、お風呂へ。体を洗ってあげて、オイルマッサージをして、もう一度、体を流し、お風呂から上がったら体を拭いて、バスローブを着せてあげる。お部屋に戻ったら、もう一度全身マッサージ、それから、瞼から耳の穴、わき腹から足の指の股まで全部舐めてあげるのよ。とってもいい声で鳴くの。
きのこをいただくときも、ゆっくりとね。太腿や胸でマッサージしてから、お口で。
きのことおいなりさんで、今日は満腹よ。ふふふ。ごち。

あたしったら、こんなこと開陳しちゃって、露出趣味だわね。
いやもう、久しぶりだったんで、浮かれちゃってさ。
メニューが全部終わる頃には彼はぐったり。
でも、久しぶりだったから、すごく気持ちよかったらしくて・・・
あたしは、優越感に浸って、その様を楽しんだわ。

まあ、そこまではよかったんだけど、またもや、終了後、鼻歌交じり。入院中、ずっとテレビ漬けだったせいか、今日の鼻歌は、アニメ!しかも、おじゃる○のプリンの歌!
これが、罠だったのよ!

「プリンはまだかのぉ」って歌いながら、ご機嫌の彼に乳首つままれるあたしって、何!?耳元で歌われて、耳に息がかかって身悶えるあたしって何!?さっきまで、あたしにサービスされて、かわいい声で鳴いてたくせに。くやしぃッ。
あーん、条件反射で、アニソンで濡れるような女にだけはなりたくないわ!(当たり前だ)

**********************
ところで。
彼宅、行ってきました。
あー。非常に、だらしない話ですが、なんだか、平和に終わったわ。
詳細は、また後日。
ともあれ、あたしの精神状態は良好です。
心配してくださった皆様、どうもありがとう、多謝!

きのこ不足

2003年9月27日
なんだか、随分、涼しくなったわねぇ。
もうすっかり秋・・・。
今日は、明日のご挨拶用の進物を買いに、東京駅の大丸まで行ってきたわ。栗やお芋という、季節を感じさせるお菓子が並んでいてよ。

その秋の気配に誘われて、夕餉の材料に、しめじや舞茸など、いろんなきのこを買ってきて、茗荷を加えて、きのこ汁を作ったわ。
なぜだか、きのこが食べたくて食べたくて。
だってねぇ、
彼が入院してから早数週間、経つのよ。
きのこが足りないの。
ええ、そう。要するに、

欲求不満なのよッ!

あーん、えっちがしたいよぅ。
一人えっちは、それはそれで大好き。
あれはまた、二人えっちとは違う楽しみよ。
面倒なら、いくらでも手軽に出来るし、じっくり楽しみたければ、オカズからおもちゃまで、腰を据えてじっくりいけるし、時も場所も選ばないし。

でもねぇ。二人えっちならではの醍醐味だってあるじゃない。相手から予測もつかない刺激を与えられたり、それに、相手の反応を見て楽しんだり。

そうねぇ。前者は今度、SM話かなんかと絡めてすることにして、今日は後者のお話をしようかしら。

あたしに、初めに、見ることの楽しみを教えてくれたのは、女の子とのセックスだったわ。
女の子とするとき、特に、あたしが男役になって女の子とするとき、あたし個人に関して言えば、指を入れたり愛撫するのと同じくらい、相手の姿を見ることによって、性的な刺激を受けたわ。
もちろん、撫でた肌の手触りや温もり、胸の柔らかで豊かな感触は、すてきで気持ちよかったし、指を入れたときの中の熱さや潤い、纏わりつくような感触はとても官能的だったわよ。
でも、あたしが与える愛撫やキスで、いろんな表情を見せてくれる顔や、くねらせる腰、揺れる胸のがもたらす興奮も、なんとも言いようがないくらい、すごく気持ちよかったの。
相手の反応を見ながら、ここだ!ってポイントを見つけたときの悦びもね。
あのとき「ああ、男が綺麗な顔の、スタイルのいい女としたがるはずよ」って、正直、思ったの。人類の真理を発見するくらいに、腑に落ちたわ。

それ以来、男の子とするときも、たまには、責めるオンリーで、遊んだりするけど、責める側にまわるのなら、女の子とするほうが、あたしは好き。
あたしが言うのもなんだけど、あのときの女の子って、ほんとにびっくりするくらい、魅力的、っていうか、魅惑的なのよ。「綺麗な顔、スタイル」なんて、ついさっき書いたけど、実は、そんなこともないわ。「あたしはキレイじゃないし」って言ってる女の子としたときでも、すごく仕草が官能的だったりして。視覚の快感って、すごくってよ。吸い寄せられて、逆らえないで、なんだかもう、たまらない気持ちになっちゃうわ。
ただ、視覚の刺激って、接触による刺激とはやっぱり違うのか、ちょっとしたことで、うまくしてあげられなかったり、こっちがうまく盛り上がれなかったりすることもあって、そういうときは、逆にすごく気分的にきちゃうのよねぇ・・・。

って、これはあたし個人の話で、男の子や男役の女の子がみんなそうかは、知らないわよ。もし、「あたしはこんな感じでした」っていう方がいらしたら、教えて頂戴な。バイセクの人と、あまりこういう話をしたことがないのよねぇ。

あら!
今日はきのこのお話のつもりだったのに、いつのまにか、あわびのお話に。
ほほほ。お下品。

読んでくださってる女の子の皆さん、こんなこと書きましたけど、今のあたしは彼一筋なので、口説きメール送ったり襲ったりしないから心配しないで頂戴ね。

では股。

*********************
>ティダさま
あたしの反応、読まれてしまいましたわね。ティダさんの秘密は読めてますよー。掲示板にいけなかったの、夜遅かったからかしら。
日記を読みながら、働く人を見ながら、そういうことを感じられるティダさんもすごいなーと思いました。

本日も感想メイン

2003年9月25日
皆様のお言葉に耳を傾けて、指輪購入へ傾いているあたしです。

説得力のある、あるいは、あたたかい、あるいは、面白いアドヴァイス、どうもありがとう。

そうねぇ。

よし、指輪、買うわ!

・・・じゃなかった。

買ってもらうわ!

「人に何かしてあげる」ってことを、受け止めることで、その気持ちを育てるのも大事なことよね。
自分自身に、「してもらう」ことを教える必要もあるし。

昨日、彼に、「あたしは計画を立てて、その通りに生活するのが好きなのよ」って言ったら、「結婚するってコトは、思い通りにいかないことが増えるってコトだよ」と今更ながらの説教をいただいちゃったわ。
あたしったら、一度失敗してるのに、何にも学習してないのねぇ。

っていうか、あたし、考えてみたら、石付きの指輪って、初めて買うんだわ!
すなわち、そっち方面の知識は皆無!
そっちの学習もしなきゃ。


**********
>ティダさま
秘密読めないかな、と掲示板に行こうとしたら行けなかったので、ここで。
バック。思いっきり、妄想しました。
それにしても、香港でハイキングなんて、すてき!

本日感想メイン

2003年9月24日
取り立てて、ネタなしです。

彼母が彼に向かって、「彼女に婚約指輪を買いなさい」と余計なことを言ったもんだから、彼の「ダイヤの指輪を買ってあげたい」熱が再燃。
お互いお金ないんだから、そういうことはやめときなさいってのに(それは口では言わないが)。男の子って、ほんと、夢見がちでかわいいけど、面倒だわ。

あたしはそもそもアクセサリーはしないタチ。今でも、彼が買ってくれた指輪と時計を身につけてるだけで、十分満足なのよねぇ。特別なときに特別な指輪っつってもねぇ。ダイヤの指輪(しかも、婚約指輪仕様のコンサバなデザインの)をつけてくような場所なんて、滅多にないじゃない。まあ、母が、時折皺だらけの指に、父から贈られたちっちゃなダイヤの指輪を嬉しそうに嵌めてるのを見ると、ちょっとぐっとくるけどさ。

「指輪、買ったら悲しむ?」
って訊く彼に、いい加減、面倒になってきて、
「どうせなら、ダイヤの知識だけバリバリに仕入れて、ハリーウィンストンの高飛車なビルに鼻息荒く入っていって、高いダイヤを散々見せていただいた挙句、何も買わずに出てきたい」
って言い放ったりしてたわ。

でもねぇ。
そう。なんだかんだ言っても。
情けないけど、あたしゃ、惚れた男には滅法弱いのさ。

婚約指輪くらい、やっぱ、広い心で受け止めるべきかしら。
あーん。友人達の酒の肴にされちゃうよぉ。

本日は散財の日

2003年9月23日
彼とのコトでいろいろストレスが溜まったあたし。
(あれだけ女同士で騒いでおいて、まだ言うかというツッコミは無視)

こういうときはお買い物に限るわよね!
んー、どこに行こうかしらと考え、銀座へ。
久しぶりだったし、彼宅への挨拶に着る服も見たかったから、デパートを冷やかしてみたけど、やっぱり気に入るものはなく。
仕方ないから、前、お気に入りだったお店へ。
で、入ってしばらく物色してるうちに、かわいいカーデを発見。水色、チャイナ、胸元に花刺繍。
でも、あたしは三十路。
こんなオトメな服を買ってはいけない。
ええ、ええ。
理性では分かってるの。
分かってるんだけどぉぉぉぉ。
「きれいなお色でしょう。入ったばっかりなんですよぉ。丈もぴったり、お顔の色にも合ってますわぁ」
ってオススメ文句に、たやすく転び。
「・・・お願いします」
購入即決。

あと、前から「これこれこういうデザインのニットがほしい」という希望があったので、それを店員さんに伝えたんだけど、見つからず。
それを何軒かでやったけど収穫なし。
その後は、時々行ってる化粧品のお店でメイクをしてもらって、基礎化粧品他数点を購入。
勢いに乗って、銀座から日比谷へ。
途中のお店で、これまたチャイナ風で黒地に金糸やボルドーのレースが重ねてある半袖シャツを発見。
刺繍とかレースって、好きなんだけど、高いのよねぇ。うーうー言いながら、その辺を周回しつつ迷ったわ。
デザインも色も、ちょっと派手なので、普段使いにはつらい。他の服にも合わせにくい。それに数万円出すか、といったところ。
で、結局買わなかったのよ。
嗚呼、友達に話したら、絶対「あんた、いつから合わせやすいなんて基準でお洋服を選ぶようになったわけ? 素敵なお洋服は飾って眺めるだけでも価値があるのよ!」って叱られるわ。
でも、所詮、あたしは小市民。
それを諦めて、ベージュのベーシックパンツを購入。

ところで。
パンツの購入って、あたしはいつもいつも涙を堪えるのが大変なの。
だって、あの試着室から出て、マヌカンさんに足を差し出すときのはずかしさったら!

「・・・すいません、裾上げを・・・」

嗚呼、あたしの足元には、たわわに折り返されたたくさんの裾が。
あの度に、あたしは、自分の足が標準よりどれだけ短いか、思い知らされるわ。
おまけに、
「○cmでよろしいですね」
「いやぁぁぁぁっ。確認しないでぇぇぇぇっ」
って叫びを押し殺して小さく頷くあたし。
だから、パンツを買うのはキライよ。

というわけで、一通り買い物を済ませて、すっかり気分も晴れやか。
また今週も頑張って働くわ。
昨日の日記で、嵐のアジアンパーティーと書いたものの、全然、パーティーの中身に触れていなかったので、改めて、今日書くわ。

そう、昨日は自称「魔女の会」4人で、台風のさなかにお友達の家に結集。
手作りのアジアごはんをいただいたの。
とっても美味!
アスパラと海老の明太マヨネーズ和え、セロリと牛肉とエリンギのライスヌードル、枝豆とコーンと鶏肉のビーフン。
デザートはバナナとココナツミルクのフレンチトースト風ケーキと、スティックフィナンシェ。
ふふふ。読むだけでおいしそうでしょ?

女4人で貪り食ったわ。
「手料理って、なんか、いかがわしさがついてまわるけど、あんたの料理はそれがないよね」
「どゆことよ?」
「なんていうの、ときどき、自分に酔ってる人っているじゃん、ここで手作りの菓子なんて出すなっつぅときに出してくるやつ」
「ああ、仕事の打ち上げで、ちょっと頑張っていいとこにケータリング頼んだときとかに、パウンドケーキとか持ってくるやつ!」
「あんたそれ、個人攻撃」
「いや、だから、Aの料理にはそれがないって話よ」
「それは言える。どれもこれもおいしそうなんだけど、なんかこう、いかがわしさがないのよね」
「媚がないって言うか、味と手間を追求したらこうなりましたっていう感じで」
「・・・ねぇ、それって男にアピールできないってことじゃないの?」
Aは失恋し立てだったの。慌てて、みんなで慰めまくったわ。

ちなみに酒はアジアンビール各種。メジャーなシンハビールから、よくわかんないとにかく輸入ビールまで。
で、肴はananの岡田くんのヌードと「恋に効くセックス特集」よん。

あたしが供出したananは部屋の隅に置かれ、時折誰かがうっとりと
「岡田くんがあたしを見て誘ってる」
って呟いては、他の3人に叩かれてたわ。

やがて座は「抱かれたい男アンケート」と「抱きたい男アンケート」に注目。
ひとしきり、納得行くの行かないのと身の程知らずの評論をしていたところで、友人Bがぽつりと。
「ねぇ、抱かれたい男と抱きたい男って、どう違うの?」
「そりゃあんた、入れられたい男と入れたい男ってことでしょ」
「目を瞑ってするか、顔を見ながら楽しむか」
「上からのられたい男と上にのりたい男」
「・・・それ、わかりやすすぎる」
一同妄想に突入して、一瞬、場が静まり返っちゃった。
あんたたち、何考えてるのか正直にお言い!って感じ。

と、そこへ祭囃子が。
近所の商店街でお祭りだったのよね。若い男の好きなCが途端に
「褌のイケメンは!?」
って窓に張り付いたわ。
そして、お囃子の音ともに神輿登場。台風のさなかだったから、みなさん、雨具着用なのよ。でも、それがなんだか、ちょっとあたし的にツボに入っちゃって。
「半透明のビニールに透ける褌って、やらしくない!?」
って同意を求めたんだけど、皆に白い目で見られちゃったわ。Cも
「あたしパス、ヤンキーばっかり」
って席に戻ってしまったの。彼女、清純派好みなのよね。「金城に口説かれたら寿退社してもいい!」が口癖よ。

そんな褌男不発のなか、最近、腹が立った話で一通り盛り上がり、その後、デザート。
スティック状の菓子だったもんだから、
「ちょっと!長いのはあたしのよ!」
「あたしは黒くて太いのがいいわ!」
「あんたのそれ、曲がってるじゃないの。右曲がりが好みなの?」
と皆さんお決まりのお下劣女王ぶり。
さて、そんなふうに盛り上がったのはいいものの、いざ口に入れる段になったら、人の食べ方を偵察しまくり。
「そこまで言ったからには、ただ食べるなんて、芸のないことは許されなくてよ!」
って、自分たちで自分たちを追い詰めてしまう始末。
仕方ないから、各々、舐めたりキスしたり、お菓子にサーヴィス。
ちなみにあたしは、思い切り歯で食いちぎって、皆さんからケダモノ女の尊称をいただいたわ。

ああ、おなかいっぱいいただいたこと。
なのに、あたしったら、帰ってからインスタントラーメンを食べてしまったの。悲しいわね、大人の心と女子高生の胃袋を持った女って。
今日はこれから、お友達のおうちでごはん。
ほんとは、お月見パーティーの予定だったんだけど、そんな日に台風が来るなんて、あたしたちってほんとにイカしてるわ。

それから、皆様に1つ報告が。
彼の退院が決まりましたの。火曜日。うれしい。しばらく自宅療養だから、会えなくなっちゃうのがさみしいんだけどね。
で、早ければ、次の日曜日にご挨拶に行く予定よ。
もう手紙と写真も彼に託したし。
いやーん。どきどき。
あ、写真は結局、山頂でピースに。

あたしってわりと、人と合う合わないがはっきりしてるので、きっとそこで、いろんなことの見通しがつくと思うわ。
まあ、あたしのことを好きになってくれるのは、優しくて懐の広い人くらいなので、合う合わないというよりは、あたしを許容してくれるかくれないかなのかもしれないけど。あーん。あたしのお友達の方々、ごめんねぇ。

ところで、職場であたしを気に入ってくださるおじ様おば様も、なぜかきっぱり分かれてるのよねぇ。
こちらは、懐の深さ云々と言うより、巷で「クセがある」って言われてる人。類友じゃないけど、そういう人があたしを評価してくれてるみたい。

んー、たとえば。
あたしと元夫は職場結婚だったの。で、離婚したとき、関係各位にご挨拶に行ったのよ、各々でね。
大抵の人は、予想外の事態に度を失ったり、あたしの精神状態を心配してくださったりするんだけど、あたしを買ってくれてる、とある部長さんの第一声は「今後、仕事で彼と組むことも可能な状況にしてあるわよね?」だったの。
ああ、この人には見透かされてるなあと思ったわ。職場結婚の夫と別れることで被るハンデはある程度やむをえないにしても、最小限にとどめたいもの。だから、離婚だって最終決断は夫にさせ、慰謝料もどきも払い、礼儀を尽くしたのよ。
「問題ありません」ってあたしが答えたら、「よろしい」ってにっこり。
おまけに、離婚後半年で元夫が再婚し、職場であたしに同情的好意的な噂が流れたとき、彼女、残業してるあたしのところにこっそりやってきて、「おめでとう」って言って去って行ったわ。
こわい人。気のおけない仲には絶対になれない。
彼女自身、年下の売れない役者の夫と子どもを養って出世した苦労人。あたしも彼女の仕事への姿勢は尊敬してるから、光栄なんだけどさ。あたしはそういう器じゃないから、そこらへんは、はやく誤解を解いておきたいわ。
ほんとはもっと気楽な、「人徳のある人」と仲良くなって、あたしもそんなふうに呼ばれてみたいのよ。
ま、自業自得だわね。

逃げた美容師

2003年9月20日
地震、あったわね。
いやぁ、驚いたわ。
これでおさまってくれるのかしら。
もちろん、ひどい地震は起きてほしくないんだけど、なんかこう、あたし、短気なもので、これだけ数年間、「起きるぞ、もうすぐ起きるぞ」と言われ続けてると、「ああもうっ。どうでもいいから、とっとと起きなさいよっ」って思ってしまったりするのよねぇ。
我慢が足りない質だわ。

今日、来るべき、ご実家挨拶の日に向けて、美容院に行ってきたわ。
普段は、貧乏なんで、お金の使い方は渋いんだけど、今日はもう、店員さんの勧めるまま。
「今日は、いかがなさいますか?」
「ストレートにして頂戴」
「その前に、トリートメントなどされると仕上がりが違いますが」
「ああ、そう、じゃ、それもして頂戴」
「ちなみに、パーマの後に薄くカラーのつくコーティングもありまして、それをお使いになられるとさらに・・・」
「ああ、そう、じゃ、それもお願い」
「当店のトリートメントでホームケア用もございますので、よろしければそちらをご自宅でお使いいただければ・・・」
「ええもちろん、それもつけて頂戴!」
「ところで、いつものものはいかが致しますか?」
そこのお店には、あたしが超お気に入り、というか敬意さえ抱いているトリートメントがあって、それは行くたびに買っているのよ。
でも、さすがに、今回は、すでにかなりの金額になっているはず。

ど、どうしよう。今回はやめとこうかしら。

って思ったのに、その店員さんに向かって、いつもの美容師さんが横から。
「当たり前だよ、朝田さんの来店目的の半分は、これなんだから」
きぃぃぃっ。そんなこと言われたら断れないじゃないのよっ。
「まあ、それは失礼しました」
と謝る店員さん。あたしは、引きつった笑いを浮かべながら、
「いいえ、いいのよ。帰りまでに包んでおいて頂戴ね」
とにっこりシャンプー台へ、進んだわ。
今月の夕食は、しばらくカップラーメン決定よ。

で、地震があったのは、あたしがそこで、ストレートパーマをかけているときだったのよ。
しかも!
白いパーマ剤をべっとり髪につけてる真っ最中よ。
あたしは小心者だから、地震に備えて、職場だったら、通勤途中だったら、自宅だったら、入浴中だったら、などなど様々なシチュエーションを想定してたけど、白いパーマ剤を髪につけられてビニールのケープをひらひらさせてる状態で、エリマキトカゲよろしく逃げなきゃいけないような状況は想定してなかったわよ!
美容院の皆も、例の「16日説」が頭にあるせいか、真剣な面持ちで静止、ドライヤーの音も止んだわ。

そうしたら!
こともあろうに、店長さんであたしの担当でもある美容師さんが!
あたしを放り出して、店を飛び出していったのよ!

店中の人が彼の姿が消えた方向を見たまま呆然。
「店長、逃げた?」
「まじ?」
揺れが収まってきてからも戻ってこない彼。
あたしの傍にいてくれたアシストの男の子(岡田くん似でかわいい)が、
「すいません、すいません、ほんとすいません」
って必死に謝ってくれたわ。トクした。
それからしばらく、あたしのことは岡田くん(勝手に命名)がやってくれてたの。
で、担当の彼が戻ってきたのは、5分後。
店中から
「店長!客をおいて逃げるって最低です!」ってからかわれ、
「いやぁ。次にこういうことがあったら、朝田さんを連れて逃げますねぇ」
って笑いながら、岡田くんと交代。
「まあそんな。あたしの盾になってくれるだけで許してあげてよ」
って言ってやったわ。その後は、お茶だクッキーだとサービス満点だったわよん。

(まあ、彼の名誉のために言えば、店長として非常階段の扉の確保にいったんだと思うわ。ほんとに仕事熱心で頭のいい人だから)

今、友達から借りてるDVDが面白くて。
「SEX AND THE CITY」
すっかり見るのが遅くなっちゃったけど、今頃、ハマってるわ。
しばらく、夜はこれを見て楽しみましょうっと。

*******************

それにしても。
事態が展開するときって、どうしてこう、落ち着きなく、パタパタと展開していくものなのかしら。
申し訳ないけど、しばらく備忘録というかネタメモ代わりに、この日記を使わせてもらうことになりそう。

あたしたち、年内を目処に結婚するわ。
(「結婚することになった」という言い回しはキライなの)
今回、互いに妥協しあい、婚姻届を出す代わりに、彼には朝田を名乗ってもらう予定。
あたしは、婚姻届も出したくないし、苗字も別にしたいのに、彼は、婚姻届を出したいし、苗字も同じにしたいんですって。
結局、彼の希望を全部聞いたんだから、姓だけはあたしのにしてもらう。大譲歩よ

今月末か来月頭に、彼のおうちへご挨拶。
あたしはそこで、あたしの生き方と夫婦観について、一説ぶつことに。
前回の失敗で懲りてるから、夫の実家に嫌われないように、夫の口からやんわりと意向を伝えてもらうという搦め手はもう使わない。
自分の意見は自分で。

それにしても、彼に対する母親の態度が、まるで、捨てられる女さながら。
この人、振られるレッスンを積んでこなかったのかしらと思うくらい、女性誌に載ってる「男が引く、BADな態度」の目白押し。

とは言え、彼への責任は果たせるよう、謹んで励むことを密かに決意。
大事に育ててくれた、ってことを理解できないほど愚かにはなりたくないもの。

結婚かぁ。
婚姻届の代わりに、契約書を公正証書にすればいいのにねぇ。
さてさてさて。

本当は書きたかったんだけど、急用が入ってしまい、これから外出。
おそらく、今日はお休みです。

根性入れて、自分の行く先を見失わないように。
「やりたいようにやる」あたしが、周りに遠慮したり妥協したりしたらお仕舞いだわ。

たとえ、どんなにあたしのためを思ってくれるアドバイスでも、愛ある守護でも、ほしくないものはほしくないのよ。
「これ<で>いい」
そんな選択肢は、あたしにはない。
迷い抜いて見定めて、どうしてもこれでなければだめという、そういうものだけを手にしていたい。
そうでなければ、何もいらない。

だから。

そんなあたしにとって、誰もが幸せに病気もなく争いもなく生きる天国がだらだらと続くなんて・・・地獄だわ。
数十年。
それであたしに、もう何もかもなくなる、永遠のお休みを頂戴。
それがあたしのささやかな希望。


ダジャレデー

2003年9月12日
今日の日記は本当にくだらない・・・
でも、あたしが考えたネタじゃないのよ、全部他人のなのよ。
と言いつつ、書いたのはあたしの責任ね。

終わったわ。
っていうか、なんとか、終えたわ、研修。

途中休憩があるものの、実質講師は、ほぼ5時間立ちっぱなしで足がむくんだわよ。
休み中にリフレクソロジーでも行こうかしら。

研修に出る直前も直後も、他の仕事でばたばたしてて、あたし、目が釣りあがってたらしくて。
まわりの同僚達に、
「ちょっとちょっと、絶対ウケるギャグ教えてあげるから」
って囲まれ。

「あんた、三鷹から通勤してることにしなさいよ。で、「三鷹を見たか?」って」
「いや、江東区からの通勤がいい!で、「江東区からここまで、こう遠くては大変です」って」

地名シリーズ?
ってか、絶対受けるギャグってダジャレか?

「やっぱ、ほら、今日金曜日だから、お昼には「フライを食べて、フライデー」」
「いや、今台風来てるから、風で「布団が吹っ飛んだ」を使うチャンスだ!」
「いやいや、「これから講義の細目について説明します」って言って「その前に、サイと一緒にタバコをすって一休み、さいもくー」」

思わず、テンプスタッフに電話をかけに走りそうになりました。

田舎のお母さんお父さん、あたしはこんな同僚たちにこんなに愛されて、ほんとうにしあわせです・・・・・?
ネタなし。感想メインです。

彼のお見舞いに行ってきたわ!
彼のご家族が帰ったと連絡をもらってから、面会時間ぎりぎりに駆け込み、15分だけ。
たまには、いじらしい小娘ぶりを疲労しちゃおうかしら? (って、なれないことを書こうとしたら文字変換まで誤字かい!)
泣いたわよ。病室で。あー、みっともないったら。

彼は思ったよりも、元気でした。
顔見ると、安心するものだわね。
人間って、ほんとに目に見えるものに弱いわ。
あと3週間くらい入院するみたい。
生きて出てきてくれりゃあ、あたしはどうだっていいけどさ。

ほんのちょっとの15分で、情報量はみっちり。
週末にでも書きます。

彼の病室には、ちょっとイカシた親分さんみたいな人も入ってて、彼の入院中にお近づきになれないかしらと目論むものの15分じゃ、どうにもこうにも。

本日は、後は感想メインで。


感想のみ

2003年9月9日
月の傍の橙の星。

んん、いい。
盲腸悪化の末の腹膜炎で5時間にわたる手術、当分入院との連絡が、やっと来ました。
とにかく生きててくれててよかった。
私自身、やっと人心地つきました。

って、やだ、あたしったら、素で語っちゃったわ!
そうなの。とりあえず、生きてるそうよ。
病院のベッドの上から、こっそり電話をくれたののよ。
でも、息をきらしてて、かなり痛々しい・・・。
今すぐ飛んでいって、マウスツーマウスで人工呼吸でもしてあげたい気分なんだけど(却って死ぬって?)、訳アリにつき、見舞いはおあずけ。

まあ、いいわ。生きててくれさえすれば。
ご心配おかけした皆様、大騒ぎしてごめんなさい。なんだか、こう、安心してみると、恥ずかしいったらないわ。
とは言え、あたしは「3週間で退院するはずが、そのまま退院できずに死んじまった父親」を持っていた身なので、目の前にいないとなんとなく落ち着かないんだけど、まあ、さっきよりはね、大分マシだわ。

というわけで。
さて、何を書こうかしらねぇ。
ちょっと反則なんですけど、とある方へのご回答代わりに、今日は、女性用コンドームについてお書きするわ。

実はあたし、コンドームをつけてあげるのが、苦手。っていうか、面倒なのよね。手がゴム臭くなるし。それで、以前、何か他の手段はないかしらと、女性用コンドームを試してみたの。

あたしが使ったことがあるのは、ポリウレタン製。形は、んんん、なんて言ったらいいのかしら・・・
そう・・・小田原提灯!
そうよ、ポリウレタン製の小田原提灯だと思って頂戴。

両方の端にリングが入っている筒状。筒の片方は塞がっているの。で、開いているほうのリングを膣の外に出しておいて、残りを指で細くして中に押し込み、塞がっているほうのリングを子宮口の手前に嵌め込むという仕掛け。詳しい使い方はメーカーのHPでも、御覧になって。
まあ、要は膣の内側に、小さくつぶれた小田原提灯状の内袋をつけたような状態だと思っていただければいいと思うわ。

ポリウレタン製だから、伸縮性はなく、触感はちょっと厚め硬め。
彼は少し、痛かった模様。提灯の内側には潤滑剤が貼付されているんだけど、足りなかったみたい。入れる前に、何か塗ってあげればよかったわ。
あたしは、わりとバルトリン腺液が出やすいので、むしろ女性用コンドームの方が、男の人にとっては、摩擦になっていいのかと思ってたんだけど、どうもそうでもないみたい。オトコノコってデリケート。
それに、外性器もカバーするように作られてるから、入れるとき、あからさまに「これから、内袋の中に入れます」っていう感じになるのは、人によってちょっと興ざめかも。
あたし自身、内性器もさることながら、外性器の接触でもたらされる快感も重要だから、そこのところ、残念だったわ。
慣れるまでに何回かつけるようにって書いてあったから、何度もしてれば、そのうちよくなったのかしら。
今のところ、興味を失っちゃったので、使う予定はナシよ。

でも、内外ともに守るからSTD予防には、向いてるかも。破れにくそうだったしね。
ゴムに弱い方やお願いしても彼がつけてくれない、って人には、オススメかしら。
っていうか、もし後者なら、そんな男とは別れちゃいなさい。ええ、つらくても、よ。
さて、本日、ネタなしです。ごめんなさいね。
まじネタっていうか、今日の日記は、あたしの完全なる私用メモだわね。

単刀直入に。

彼が入院して、今夜、手術。

1年前に別れた男から、連絡が。

仕事が大変です。

なんで、こういうことって続くのかしらねぇ。

夕べ、体調が悪いと言ってあたしの部屋で休んで、夜中に帰っていった彼。
朝はもちろん連絡が取れず、あたしは今日一日、なぜか次々とトラブルと質問に見舞われて、1つの仕事をしている最中に、もう次の仕事が2つ3つと来る始末。人と電話で話しながら、別の人から伝言を受け取って、傍らからメモを離さずTodoを即座に書き足しつつ処理するような状況。
それでも、昼と夕方、電話をしたのよ。でも、繋がらず、留守電もなく。
よりによって、彼に限って、これはただ事ではないと、あたしも午後からは、貧血気味だったわ。
それでも薄情なもので。
仕事に追われているうちに、不安は意識の奥底に横たわり、時間だけはあっというまに過ぎていったの。
そして、予約を入れてた美容院に駆け込むべく仕事を終えた21時。
携帯に留守電が入ってるのに気づいたわ。
小さな声で一言。
「入院しちゃった。これから手術。会えなくてごめんね」

あたしに与えられた情報は、これだけよ。

ええ。たったこれだけ。

美容院にはもちろん行ったわよ。
いつもの美容師さんと、お馬鹿な話で盛り上がって、勧められてトリートメントも買ったわよ。
お店を出たら、すぐに留守電とメールチェック。
たった一件、メールが入ってたわ。

こともあろうに、昔別れた男からね。

「今日、前々から夢だった一つの仕事を仕上げました。返事が来ないとわかっているメールを書くのはつらいけど、それだけ君に伝えたくて」

頭がよくて、タフで、野心家で、理想家だったわ。
議論を始めると、2時間も3時間も平気なくらい、お互いに、とても刺激的だった。

あたしはね、だめなのよ。
本当は、滅法弱いの。
こういう状況に耐えられない。
不安を一人で抱えられない。
誰かに言ってしまいたい。
仕事でもセックスでも薬でも、なんでもいいから、あたしから不安を感じる思考力を奪ってほしいと願ってしまう。

明日はきっと彼に会えない。
それどころか、連絡ひとつ、ないかもしれない。

元彼からのメールには、最後に一言。
「明日、会えないかな。電話します」
元彼は、あたしに彼がいるのを知ってる。この不安な状況を散々愚痴っても、必ず聞いてくれるでしょうよ。

あたしは、ほんとに、愚かなの。

ねぇ。
だからなのかしら。
あたしは今まで、少しばかり、人より死に近しかったわ。父に叔母に友達に・・・あたしはいつも、見送る側の人間だったし、多分これからもそうだと、根拠のない自信がある。あたしみたいに業の深い女は、きっと、大事なものをすべて見送ってからでなければ、だめなんだと。
だからいつも、すぐに最悪の結果を思い浮かべてしまうのよ。
「会えなくてごめん」なんて。
ねぇ、そんな言葉じゃなくて、どんな病気なのか、気分はどうなのか、とにかく無事なのか・・・、あたしが知りたいのは、あたしの彼への気持ちは、そんなシンプルなものなのに。
なのに、これだけ言葉を尽くしてたつもりでも、それがわかってもらえてなかったのは、やっぱり、根本ではあたしが、単なる依存症の甘ったれの、だらしない女だからだったのかしら。

「無理を承知で書いてます。仕上げた仕事を見てもらいたい。あの頃、私がずっと言っていた、目標がやっと形になりそうです」

理想と現実の、どちらも諦めずに、彼は本当に、頑張ってきたのね。
誰よりも働いて誰よりも勉強して誰よりも過酷な環境の中で穏やかに笑ってた、彼の孤独と遣りきれなさを、あたしは知っている。
できることなら、労ってあげたい。
あたしが声をかけるだけで、彼の作ったものを見るだけで、彼の力になれるのなら。
彼はきっとさらに人のためになる、さらにいいものを生み出すに違いないんだから。
そして、あたし自身、行き詰っている自分の仕事に、どれだけの刺激と、どれだけのヒントをもらえるか、わからない。

あたしには、もったいないようなメールだわ。

でもね。

だめよ。

あたしは明日、絶対に会いに行ったりはしない。
家に籠もって、持ち帰ってきた仕事を仕上げてしまいましょう。
そうして、仕事をしながら、入院先から連絡が来るのを、静かに信じて、農婦のように穏やかに、一途に待つのよ。

どうか、彼が痛い思いやつらい思いを、少しでもしていませんように。
えへへ。今日は、異様に早い帰宅。
なんだか、駅から家までの道のりも、普段と景色が違ったわ。こんなお店があったのねー、みたいな感じで、新鮮だったわよ。

帰ってみたら、昔付き合ってた人から、「結婚しました」の葉書が届いてたの。
年賀状(美しきニッポンの習慣)のやりとりが続いてるから、律儀に送ってくれたみたい。
そう言えば、去年離婚した夫からも、きっちり、再婚しました葉書をいただいたし。
あたしも、マメな人ばかりとつきあってきたものね。
それとも、ご機嫌伺いかしら?ほほほ。

で、今日、葉書をくれた、この彼。
彼と別れたあの日のことは、今でも忘れられないの。
いいえ、おそらく、一生、忘れることはないでしょう、あの公園の夜のこと・・・。

あたしたちは、仕事帰り、よく公園でデートをしたの。
薔薇園や噴水や池のある、大きな公園だったわ。
ベンチに腰掛けて1時間も2時間も他愛ない話をしたものよ。冬の寒い日は二人で身を寄せ合って、コーヒーを飲んだりしたりもした。
その頃は、その公園が、一生忘れられなくなるような、自分たちの別れの舞台になるとも思わずにね。

マイペースでインテリ、気が弱いけど頑固だった彼は、元気で気が強くて明るいあたしのこと、すぐ好きになってくれたわ。でもね、ひどく落ち込みやすくて卑屈で自棄になるあたしのことを、すぐに重たく感じるようになったの。
さっき、冬の話をしたけれど、あたしたち、他の季節はほとんど知らない。それくらい、短い恋だった。
もう逢うのは最後にしよう、いつ彼にそう言われてもおかしくないってわかっていながら、あたしは、その言葉を少しでも遠ざけるように、いつもとにかく明るく、矢継ぎ早に、彼が別れの言葉を挟めないように、喋っていたわ。
でも、だめなものはだめね。
いつも逢っていた公園の、少し小高くなった丘の上のベンチの傍で、とうとう彼は、
「話さなきゃいけないことがある」
って切り出したのよ。
もう夜も遅かったから、辺りには誰もいない。街灯が、ほんの少し灯っているだけ。ベンチの周囲には暗い茂み。さびしい場所だった。
「もう、別れよう」
彼はストレートに、はっきり言ったわ。
「どうしてもだめなの」
みっともないオンナになりたくないと思いながら、あたしは、彼に取り縋ったの。
「お願い。何がだめなの?だめなところがあったら直すから、お願い、言って」
「そうじゃないんだ。そうじゃないんだけど、もう、やっぱり僕達は別れるしかないんだよ」
「そんなのいやよ。忘れられるわけないじゃないの」
彼はつらそうに、顔を背けたわ。あたしは必死だった。
だから、さらに言い募ろうと思って、大きく息を吸い込んだ、その時!

「そこの男! 止まりなさい!」

背後から、怒鳴り声。

何?何が起こったの?
驚いて、あたしは辺りを見回したの。
そうしたら!
あたしの目の前の茂みから、突然、飛び出してきたのよ!
中年の男が!

「待てぇっ。逃げるなぁっ」
ほうほうの体で茂みから飛び出した、浮浪者風のその男。何のつもりか、あたしに向かって、一度だけ頭を下げ、その後、ものすごい勢いで、あたしと彼の横を駆け抜けていったわ。
その後すぐ、どたどたと丘を駆け上がってきたのは、数人の警官。
彼らも、中年男の後を追って、あたしたちの横を駆け抜けて行った・・・。
なんとなくざわめく周囲。
よくよく目を凝らして見回したら、茂みの影のそこここに、しゃがみこんでいる人影が、いるじゃないのさ!

あー・・・
そういえばー・・・
ここはカップルが多いことで有名な公園でー、
暗がりも多くてベンチも多くてー、
と来れば、出歯ガメも多いわけでー。

・・・ってことは何!?
このなみこ様が!
あの、みっとも恥ずかしい泣き言を!
よりにもよって出歯亀変態親父に!
一部始終、見られたって訳!?

思わず、怒りで気が遠くなるあたし。
きぃぃぃぃぃぃっ。
馬鹿にするのもいい加減におしっ!

「・・・帰りましょうか」
低く怒りに震えるあたしの声に
「はい」
としか、彼も答えられず。

ええ、もうその彼とは速攻、その場で別れて、憂さ晴らしに友達呼び出して、飲んだくれたわよ。

さすがのあたしも、変態に割り込まれたあの愁嘆場は、今でも忘れられないわ。

皆さん、別れ話をする場所は、よくよく選びましょうね。

本日感想日です。

2003年9月2日
皆さんの日記読んで、泣いたり笑ったりしてます。

で、今日は、秘密日記にて、感想メインです。


こんばんはっと。
今日も、なんだか、日記、ヘンなのかしら?
新規の日記を書くために、ちょっとだけ彷徨ってしまいました。
え?なに?あたしの頭が悪いから?
お黙り。

さっき、風呂上りに歯を磨きながらふと、気づいたんだけど、ねぇ、磨きながら腰に手をあてるって、普通?
ほら、ヤクルト飲むときに、シャレでやるじゃない。
あたし、あのポーズで歯を磨くのよねぇ。
向かうところ敵なしって感じのポーズで。
やっぱり気合が入るからかしら。

というのも、あたしが通っている歯医者、凶悪な歯医者なの。
職場と同じ建物のなかにあるので、ついつい通い続けてるんだけど、あたしは、毎回、ヤラレちゃうわ。

まず、凶悪なのが、アシスタントのおばちゃん。
このおばちゃん、あたしたちの職場に営業の電話をかけてくるの。
まずあたしの携帯に電話がかかってくるとするでしょう。出ると、そのおばちゃん。
「ねぇ、そろそろ検診に来たほうがいい時期じゃありませぇん?」
「あー、そうですねぇ、でも今仕事中なんで、また後で、予約の電話入れますぅ」
と答える私。で、切れるとするじゃない。
数十秒後、今度は、隣の席の子の携帯が鳴るのよ。で、だいたい彼女も同じセリフ。
とすると、今度は、斜め向かいの子の携帯が。
3人くらい続いたところで、次はどの子の携帯が鳴るか、皆、仕事しながら、予想したりしてるわ。
一人だけ鳴らなかったりすると、妙に気にしちゃったりしてね。気が弱い男の子なんかだと、自分からかけちゃったりして。
年増のワザでしょう?

しかも、このおばちゃんには、診療所に行ってからも、まだまだヤラレるの。
というのも、このおばちゃん、歯のホワイトニングが趣味みたいなのよ。検診に行くたびに、頼んでもいないのに、先生の後ろに控えてて、終わると、こちらが体を起こす間もなく
「じゃ、ホワイトニングしますねー」
ってくるの。
しかも、なんだか、ウキウキしてるの。
カタカナで、ウキウキ、よ。
だって、スキップしながら、近寄ってくるんですもの!
ホワイトニング道具を持って、歯医者でスキップするババア。もうヤラレっぱなし!
「あらぁ、随分黄色いわねぇ」(余計なお世話よ!)
「ほら、ここをこうしてね」(どうしてるんだぁ)
「うーん、もうちょっと」(もう、許してぇ)
「ほら!」
と踏ん反り返って鏡を見せて
「こんなにきれいになったでしょう」
って言われたら、もう頷くしかない・・・。完敗だわ。

でもやっぱり、一番こわいのは、先生その人。
40歳くらいの結構な美人。
美人の前で、大口開けるのって、なんだか、すごく敗北感を感じるんだけど、歯医者に行って口を開けないわけにもいかないしねぇ。
あんぐりと開けて、なすがままにされるわけよ。
で、歯医者さんって、大概
「痛かったら言ってくださーい」
「この状態で、どう言えとおっしゃるの!?」
という定番の遣り取りがあるものですが、
(え?ない?あたしだけ?)
ここの先生はあらかじめ
「痛かったら、右手を上げてくださいね」
とにっこり微笑んで仰るの。
そして、治療。
やがて歯の表面に痛みが走ったので右手を挙げようとしたら・・・

挙がらない!?

何かが右手にのしかかってる!?
これは罠!?

慌てて左手を挙げたわよ。
「あら」
って不服そうに先生が作業をやめて体を動かした途端に自由になる右手・・・。
抑えこまれてたわけね。
ヤラレたわ。

またあるときのこと。
やっぱり痛みが走ったの。
このときは、すかさず空いている方の手を挙げたわ。
そうしたら、こともあろうに、その先生、一言!

「大丈夫よ!!」

って、何が大丈夫なんですか、せんせい…

頭悪すぎて、あたしには皆目わからなかったわ。

というわけで、あたしは今日も、腰に手をあて、気合を入れて、歯を磨いたのでした。

以上、おやすみなさい。



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